羽幌探索。
2004年6月22日 



羽幌に遊びに行く。
今回の目的は、炭鉱跡、廃墟、廃校、廃病院…。
天気は良くなかったが、出発。




とその前に、手塩と稚内の間にある川口遺跡にも寄り道。
たてあな式住居があった。
   

住居の前には、大きな看板があってそこには説明書きが書かれてあった。

「なぜここにあるのか」とか「いつからここにあるのか」。
そういった事が書かれているだろうと思い読むが、
「見ればわかるよ」という事ばかり書かれていて、
見て分からない背景というか知りたい事が書かれていない。

何も教えないよ。秘密だもんね。
さぁ、行った、行った。


隠されている印象さえ受ける。
ホント、何でこんな所にこんな物が…。


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少し寄り道。

   

看板発見。
「レールまくら木を持ち出すと、法律により罰せられます。
日本鉄道建設公団札幌支部」

きっと、みんな持っていったんだろうな、まくら木。
寒い…そうだまくら木を持ってきて、燃やそう、とか言って。
そして、日本鉄道建設公団の文字にも哀愁が。
今はもう無い。

深い草を掻き分け突き進むとそこは廃墟だったー。


 


 

かわいらしいマーガレットが咲き乱れる中に埋もれる廃墟。
絶妙。
実に絵になる。

最後の写真は、緑の中、なぜか一部だけ紅葉になっていたので撮影。
白黒映画で、効果的に赤が使われる、といった感じで面白い。

もしかしたら、コレが噂に聞く、
若葉の時赤くなり紅葉の時に緑になる植物かもしれません。


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羽幌炭鉱。
(2004.7.24)



道路沿いに、巨大な建物がみっつ。
奥に、立抗。
真ん中に事務所。
手前がホッパーだ。

  












その脇には、廃墟に咲くといわれる、ルピナスの花が咲き乱れていた。
ピンクと紫。
とてもかわいらしい。







さて、そんなルピナスの花に囲まれた「第二選炭工場跡」。

 

ボロボロの今にも朽ち果てそうな建物なのに、異様な存在感がある。

さて、中へ侵入。





入ったすぐの所に、廃車が。
きっとここを訪れた大勢の廃墟好きに撮影された事だろう。


   
ガラスはすべて割れ、シートはガラスの破片だらけ。
翼の折れたエンジェル。








納豆の包み紙。
消費期限は、2004年3月。
最近訪れた人がここで食べて捨てていったのだろうか。

 

中は広く、暗く、冷たい。
マンガや、弁当の空箱といった物が散乱。

 









その上を見上げると、事務所が見える。
しかし、草木が生い茂り、道は厳しい。
だけど、頑張って進む。
草を分け、木を踏み、虫を振り払いながら、先へ、先へ。

何が私を動かしたのかわからない。
しかし、何かが私を呼んだ。

なんとか草を掻き分け、川を渡り、事務所に到着。





自分自身の人生において、感動するって事があまり無かった。
無関心、無感情なタイプなのかもしれないな、なんて思っていた。

が。

しかし、この炭鉱跡地を見た時、絶叫した。

クモの巣が頭に張り付いても、叫び声ひとつあげない私が、

感動で絶叫した。

私の心を動かすものはこういうモノだったのか、と初めて知る。
 
 

 

もうね、RPGの世界。
無造作に広がる、階段、床、柱。
階段をひとつ足を踏み外せば、そこは奈落。
階段を上るのが、こんなに楽しかったのは初めてだった。








つらら…カルシュウムの塊だろうか。




















階段の先にドア
封印されたドア。
もう、今にもモンスターが出現しそうで、楽しくて楽しくて仕方ない。

 

 

高所恐怖症の人は、ダメだろうが、私はもう大興奮。
床は、ガラスの破片やらガレキやら、賑やかな状態。










2階へ上がる。
資料がいっぱい残っていた。
 







いい眺め。
怪獣が破壊した跡だな、なんて思ってしまう。








アートだ。
















さらに、草を分け、障害物を乗り越え、川を渡り、はしごを上り、最後の建物の立抗へ。
一番最初に目に飛び込んできたのは、巨大なエレベーター(?)。

 








これは、立抗。
階段はボロボロで登れませんでした。

 






そして、ここでデジカメの電源が無くなる。
よって、ここより携帯カメラ。

      

真夏だというのに、ひんやりと涼しい炭鉱跡。
事務所は、迷子になりそうな位広かった。
というか、帰り道、少し分からなくなっていた。

風呂場なんてのもあったり。

   





そういえば、ここも前に誰かが来た跡が残っていた。
こんな所まで来るなんて、人の事は言えないが、モノ好きだな、と思った。

なぜなら、ここまでの道のりは凄まじいのだ。
自分の背丈ほどの草をかきわけ、蜘蛛の巣にからまりながら、ひたすら登る。
ハシゴを登り、コンクリートブロックをよじ登り、やっと到達する事ができる。

運動音痴板住民の私が、がんばりました。




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