10月3日


平日休み。
天気予報を見ると、晴れのマーク。
慌てて、懐中電灯と軍手とデジカメの入ったリュックを持ち、部屋を飛び出す。
いつものガソリンスタンドでガソリンとタイヤの空気を入れ、準備万端。

さぁ、「紅葉」を見に行こう!


















36号をぐんぐん下り、厚真町の幌里地区へ。
小学生の卒業制作の町の案内図。
児童の家と名前が載っている。
てか、個人の家と小学校しか載ってない。
個人情報保護法の叫ばれる今では考えられないな…。















せっかく案内してくれているので、廃校にもなっている小学校へ。



小学校とハルニレの木。
















 

グランドには遊具。
親子ブランコとかジャングルジムとか、今は無きものが並ぶ。































さて、夜中には真っ暗になりそうな道を進む。














幅員減少の標識。











車一台しか通れなくなる。
減少しすぎ!
気分は、グラベルラリー。
前日に降った雨も手伝って、すべるすべる。














平取町でコイン洗車場を発見した。
せっかくだから洗っていこう、と洗車ガンを持つ。



洗車ガン。
私はただの長いノズルのものしか見た事がなかった。
が、ここのは、ちょっと変わったカタチ。
ロングバレルのイングラムみたいだな、と思いつつ、洗車。

水鉄砲みたいだ。


















さてと、夕張へ。

やる気が感じられない飲食店の看板たち。
レタリングとかポップとかそんな言葉は無いらしい。
この、石炭を大きく書きすぎて、ラーメンの文字が小さく曲がっているのとか、
微笑ましい。











たこがラーメンを食べる、ってのはどこから来たイメージなのか。
























団地があったので、フラリと寄ってみる。
人が全く居ないし、耳が痛くなるほど静か。
なので、廃墟か!?と思ったが、窓にはちゃんとカーテンがついている。
どうやら人は住んでいるようだ。





団地前の公園(?)。







…怖い。

子供がまたがって遊ぶ遊具なのか、それともただのオブジェなのか…。
言葉にできない感情が芽生える。














閉鎖された幼稚園、学校。
シャッターが閉まった商店街。
避難勧告でも出ているのか、と疑いたくもなる。

神社や教会が廃墟になるのは不思議な感じがするが、
神も仏も信じない私が言うのもなんだな、と思い、黙って通り過ぎた。







札幌→千歳→早来→厚真→平取→夕張→三笠→岩見沢→江別→札幌
400キロのロングドライブ。
ダウンヒルを攻め、長い長いワインディングロードを堪能する。
エンジンの回転数と共に私のテンションも上がる。
秋のドライブは楽しすぎて、睡魔も近寄らない。


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石炭の歴史村へ。

石炭の歴史村…「炭鉱から観光へ」を合い言葉に昭和55年にできた、巨大テーマパーク。
石炭博物館、化石展示館、炭鉱生活館、生活歴史館、希望の杜、
シネマのバラード、SL館、動物館、ロボット科学館の9つの施設と遊園地から成り立つ。

しかし、夕張の財政再建団体移行に伴い、この施設は今年で閉鎖。





 

総合券販売所。
歴史村は、基本的に道が複雑で分かりにくい。
そして、無駄に広く、アップダウンが激しく、非常に過酷である。
一応、車椅子の貸し出し等も行っているようだったが、車椅子で移動するにはそうとう厳しい気がする。
ちなみに私は、この次の日に筋肉痛で動けなくなった。

そして、9つの施設を1日で回るのは、元気な若者でも結構、辛い。
そのためか、9つの施設をすべて見学できる「見学パスポート(2000円)」は、
その年度内であれば、未見学の施設見学が可能となっている。

















さあ、タイムトンネルを抜けて、いざ歴史村へー。
って、タイムトンネルって懐かしいな。

















大げさな名前がついた休憩施設。
中に入ると、人生の先輩達がイパーイで、怯んだ


















ロボット館



 

入り口で歓迎してくれたのは、ウェルカムロボット「信介くん」。
レトロである。
「イラッシャイマセ…」といったカタカナな発音も萌え。

















案内ロボットのバリエちゃん
上に、各施設のモニターがあるのだが、中には壊れて映らないのもある。



















スタンプロボット「テッちゃん」
いちいちレトロである。




















片隅にあった漫画コーナー。
ロボットがでてくる漫画が並んでいる。
ドラえもんやドクタースランプはいいとしても、仮面ライダーはちょっと違うと思う。

















メイン。

 

2階吹き抜けの中央にそびえ立つ巨大ロボット「ユーバロット」
身長12メートル、体重40トン。
時間になると微妙に動き出す
これは動いている所。入った時にちょうど動いていたのだ。



ロボットのコクピット内に入り、ゲームをする事も可能。


そして、このユーバロットが主役のアニメも、ちゃんと科学館内のシアターで上映されている。
80年代後半を思わせるロボットアニメで意外とよく描けているし、面白かった。
石炭をエネルギーに動いているのだが、大気圏もなんなく突破し、
敵のUFO(アダムスキー型)と宇宙で対決し、勝利する。
目から「復元ビーム」を出し、荒らされた森林等を再生させていたのには驚いた。
見た目はレトロだが、新世紀のスーパーロボットである。
(ちなみに、このアニメを見ている人は誰もいなかった。)

閉鎖されて、この子はどうなるのかは不明。














 

鉄人28号やスーパー戦隊シリーズのロボが並んでいた。
この施設は、実は20代後半〜30代のお父さん向けなのではないだろうか…。



















 

ロボットの展示は、こういったレトロなものから、アイボ、ファミコンロボット、ドラえもん…色々並べられていた。
適当感もぬぐえないが、そこもまた微笑ましい。






楽しくて楽しくて、1時間以上を費やしてしまった。
石炭の歴史村内にあるのは疑問だが、とても素敵な施設だ。



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続いて、動物館へ。



道からはずれた丘の上にひっそりとたたずむ洋館…それが動物館。
秘宝館ではなく、動物館。
長い石段を必死に登り、やっとたどり着く事ができる。
























動物館の周りの柵。壊れていて、注意書きの看板が。

















受付をすませ、ギシギシと鳴る階段(またかよ!)をのぼり、見学のはじまり。
セバスチャンという名前の執事がいる。絶対、いる。






















剥製がずらーーーーーと床にも壁にも所狭しと並んでいる。
夜中なら、お化け屋敷よりも怖いのではないだろうか。
























分かりにくいが、左下に白い紙に鉛筆書きで「オシドリ」といった紹介が。
パソコンがこんなに普及している時代に…もう少し、やる気だそうよ!























こういった剥製が、1000体も並べられている。
全盛期は水なんかも流れていて雰囲気もあったのだろうが、今はもう流れていない。
その跡が痛い。






















骨格がズラリと並んでいたりもする。































 

昆虫コーナー…標本がズラリ。
ちょっと苦手だ。
蝶や蛾の標本をみるとヘッセの「少年の日の思い出」を思い出す。
私が国語の教科書の中で一番好きだったお話。
エーミールの「そうかきみはそんなやつだったんだな」は名セリフだと思う。














この大量の剥製を集めるのにかかった費用は、一体「0」がいくつつくのか…。
これらもどこへ行くのだろう。


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SL館。



これが建物である。
入り口もちゃんと改札になっていて、凝っている。



















鉄道模型がどーんと。
周りには、鉄道グッズがズラリ。




















内部にもちゃんと汽車があり、人形が並んでいる。
けっこうインパクトがある。











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石炭博物館


 

シンボル、立て抗ゲージ。
年季が入っていていい感じだ。







入り口。
中に入ると、石炭やアンモナイトがゴロゴロ展示されている。
相変わらず、何がなんだか。
真谷地炭鉱の写真展もある。
真谷地炭鉱の建物等は実際に行っていたので、おお!同じだ!とドキドキした。

まっくら探検は、実際の夕張炭鉱跡を実際に探検できる。結構楽かった。
思ったよりも広く、寒く、微妙な匂いがする。













夕暮れの人のいない博物館。
その雰囲気に酔える。
テーブルの上にあるのはアンモナイト。
説明書きは一切無い。初心者お断りか。






























入り口の反対側にひっそりと。
石炭を削る機械。
こうしてみると、ゲームに出てくるモンスターみたいだ。


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施設の中には、ゲームコーナーがある。
100円を入れると、ガタガタ動く乗り物も並んでいた。
そして、ひとつ異彩を放っているものが。



パンダ。
他のは磨かれて意外とピカピカしているのに、これだけうす汚れている…。
前のチャックが気になる所だ。
もしかして中の人がいるのだろうか?とワクワクしてしまう。


















しあわせの滝。
枯れている。
ひょっとしてギャグでやっているのだろうか。

















フードコーナーも経費削減のためか一部しか営業していない。

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郷愁の丘ミュージアム




「映画のある街 夕張」がテーマ。
資料館には、映画のポスターやらパネルやらズラリと。





















看板。ジブリ映画が中心。色あせてはいるが、千と千尋があるあたり、そんなに古くは無いみたいだ。
上はマジックで消されていて、何て書いてあったのかは謎である。
























西部警察のパトカー。


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時間が無くてすべてを回れなかったが悔やまれる。
洞窟とかもあるようなので、本当はもっと見たかったのだが…。
あと、バラ園とかもあるらしい。閉鎖されていたが。


石炭の歴史村。
その名に首をかしげてしまう程、バラエティにとんだ…というかとびすぎな施設。
でも、楽しかった。
小学生の作文の常套句ではなく、本当に楽しい時間でした。

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